土佐文旦といえば高知の柑橘の王様です。ちょっと気取った水晶文旦からはじまり12月は小粒なハウス文旦、そしてやっぱり最高に美味しい露地ものは1月末ごろから日曜市や果物屋、スーパーなどにたくさん並び始めます。大きくて重くてずっしりしているのでリンゴとかみかんのように手軽に買うのはできませんが、皮が厚く日持ちがするのがいいところです。箱で買って冷暗所においておけば2週間ほどはゆうに持ちます。オンラインショップでは４つの生産者を取り揃えております。なかなか食べ比べはできないのですが、2023年3月に取り揃えて自宅にて文旦祭りを開催しました。あくまでの私の印象です。

1千光士農園

　太平洋に面した温暖な気候の安芸市にて栽培されています。樹齢20年以上の古木になった文旦です。古木の円熟の味わいを楽しみください。古木ならではの房の力強さがあり、しっかりとした食感がりあます、生命力の強さが感じられます。土壌のせいかミネラル感があり、皮の色も強い黄色で太陽がしっかりと降り注いでいるのがわかります。

2土佐名産会

　農薬を使わず、できるだけ自然の状態のまま栽培しています。エリアは高知県内にいくつかあります。その時に最適なものを出荷自然の状態にちかい環境下での生育をしており、皮や大きさなどはいわゆる統一感はありません。複雑な味わい、甘さだけでなく酸味もしっかりあります。口当たりは柔らかくバランスが取れている印象です。熟成度合いによって味の変化が大きい文旦だと思います。

3三愛果樹園

文旦のふるさと、土佐市宮ノ内にて、文旦のみを生産している、果樹園です。専業ゆえのこだわりがあり、当店でもリピータが多いです。収穫後は予冷庫にて追熟を行い、1個づつ美味しさを見極めてから出荷しています。はちみつのような甘味があり、みずみずしい。高級メロンのような滑らかな味わいです。味わい的に進化系の文旦といったところです。

4土佐文旦（バイヤーセレクト品）

土佐市で栽培された文旦のうち、イケメンバイヤーが都度都度セレクトしています。農作物は年によって出来が違うのと、産地、生産者によっても変わってきます。できるだけ安心感のもてるようにセレクトしています。

ふさがしっかりしていて、酸味が強めいわゆる「文旦」の王道の味わいです。一番文旦らしさが出ているかと思います。初めて食べる方はこちらがおすすめです。