2024年冬 カツオをもっと詳しく知ろう 高知と鰹のおいしい関係(高知お取り寄せ・贈り物グルメカタログより)
高知の名物といえばカツオ。そして、高知県民の大好物もカツオです。どうして高知のカツオはこんなにもおいしいのでしょうか。その理由には、地球上のここに高知があったことの奇跡、高知の先人たちがカツオとともに歩んできた歴史、そして、美味しいに頑固なまでにこだわり続ける高知県民の一途さが隠されています。深くて熱いカツオ愛をあなたも一緒に味わいませんか?
目次
カツオをよく知るべし。
そもそもカツオって、どんな魚なのでしょうか?知っているようで意外と知られていないカツオの基礎知識をお届けします。知ればさらにカツオが美味しくなるかもしれません。
カツオの生態とは?
世界中の温帯~熱帯海域に生息するサバ科の魚。イワシなど餌になる魚を追いかけ、群れをつくって回遊しており、日本では早春に南西諸島や小笠原諸島などから黒潮にのって北上。5月下旬には西日本一帯や東北沖合に現れ、初秋に南下します。海中では時速30~40キロのスピードで泳ぐことができ、早くて強い潮に向かって泳いでいきます。水温や水質に敏感で、水温が1℃でも変化したり水が濁ると進路を大きく変更。グルメな一面があり、天然の生餌を求めているときは、漁船から撒かれたエサを食べないこともあるそうです。
高知県の主な水揚げ地:奈半利町・中土佐町・黒潮町・土佐清水市
高知県の主な漁法:一本釣り、ひき縄漁
高知のカツオがおいしい理由
日本各地で水揚げされているカツオですが、「高知で食べるカツオは格別のおいしさ」といわれます。実はそれには理由があるんです!まず挙げられるのは「地勢的な要因」です。回遊魚であるカツオがちょうど旬の時期に土佐沖を泳ぐことや、近海にカツオの群れがやってくるため鮮度の良い状態で水揚げできる点もあります。そしてもう一つ重要なのが「目利き」です。カツオは個体差がある魚で、さばいてみるまでその善し悪しは分かりません。美味しいカツオを追い求める高知県民だからこそ確かな目利き力を培うことができたのです。
高知とカツオの歴史
日本料理の歴史をたどると、カツオを使う料理には「土佐造り」や「土佐煮」など必ずといっていいほど「土佐」という名称が使われています。その起源は不明ですが、元和元(1615)年には土佐藩主・山内忠義がカツオ節千本を徳川家康に献上した記録があり、江戸時代初期には土佐のカツオは全国に誇るブランドであったことがうかがえます。
土佐のタタキ文化
高知でカツオといえば、やっぱり「カツオのタタキ」です。地元の人も県外の人もトリコにする郷土料理はいかにして生まれたのか?その歴史と、タタキを作り食べ続けてきた高知県民のこだわりをご紹介します。
タタキの発祥
タタキの発祥には諸説あり、「長宗我部元親がカヤでカツオを焼いて食べた」とか「江戸時代にカツオの生食の禁止令が出るなか、民衆のあいだで表面だけを炙る料理法が広まった」さらには「明治初期に高知を訪れた西洋人が肉の代わりにカツオを半焼きにした」という説も・・・。
タタキの語源
「カツオのタタキ」という名称は古くからありましたが、慶長時代や弘化時代の文献によると当時は「塩辛」を指す言葉であり、「魚に塩を叩き込んで味を馴染ませる」という作り方に語源があると考えられています。
タレへのこだわり
メインとなる調味料は醤油、二杯酢、柚子の酢など地域性があり、さらに作り手それぞれにこだわりのレシピがあります。その違いを知ればタタキがさらに好きになる。タレはおいしさのラビリンスなのです。
焼きへのこだわり
豪快なイメージがありますが、実はカツオの脂や身質に合わせて0.1秒単位で焼き時間を調整する繊細な仕事です。表面は香ばしく、中は鮮度良く。そして煙も程よくまとわせて香り良く焼き上げるのです。
高知お取り寄せ・贈り物グルメカタログ2022年号より抜粋しました。
贈答&家庭用 完全ワラ焼き鰹たたき「龍馬タタキ」 600g 5~7人前 2パック入り
商品紹介
職人の手仕事の美味、本格土佐伝統製法の完全藁焼き鰹タタキ。
四万十川流域の上質な米藁を使用し、職人がひとつひとつ丁寧に手焼きしています。自家製のゆずポン酢と天日塩が、鰹本来の味と香りを引き立たせます。
明神水産 漁師が釣って漁師が焼いた 明神丸のカツオのタタキ
商品紹介
一本釣りの戻り鰹を藁焼きに。鮮度抜群のたたきをご自宅で。脂がたっぷりのった戻り鰹を、藁焼きの風味が楽しめるたたきに。1本釣りで釣りあげ、船上凍結した新鮮な鰹を使い、出来上がりをすぐに真空パックにしています。
野島水産 大トロ焼きかつお・かつおワラ焼きタタキセット 厳選のトロ鰹のみ使用
商品紹介
鰹のうまみを閉じ込めた蒸し焼き。トロ鰹ならではのおいしさ。海洋深層水で仕込んだトロ鰹を、添加物を一切使用せずに独自の製法で蒸し焼きにしました。鰹のたたきとセットでお届けします。
土佐料理司 土佐の味・鰹満喫セット【タタキと刺身をセットでお届け】
商品紹介
土佐料理司さん、料亭だけでなく、板前の技を活かした多彩なお取り寄せ商品も人気です。中でもギフトニーズの高い「鰹のたたき」には、郷土料理店を展開されているからこそのおいしさの秘密があるそうです。「料亭ならではというと、焼き方にはこだわっています。高知では藁焼きの鰹が多いのですが、それだと藁の香りが付いてしまうので、うちは炭火焼きにしています。炭火なら鰹本来の香りを生かして焼くことができますからね」土佐料理司さんの鰹本来の香りを生かした炭火焼きの「鰹のたたき」。鰹は足が早い魚なので“生臭い”というイメージを持っている人も多いですが、扱いさえ工夫すればお取り寄せでも高知で食べるのと同じ鮮度のままお届けできるとのこと。土佐料理司 鰹のたたきセットに使う鰹は毎年、脂ののりを重視してその年の漁獲域を選んでいるそうです。
時期も秋口だけの脂ののった戻り鰹しか使わないというこだわりです。
「鰹は釣り方で鮮度や風味が変わるほどの繊細な魚です。だからこそ、加工にはプロの技術が必要なんです。新鮮な鰹をガスや藁焼きよりも高温になる炭火で焼くのもポイント。だいたい1000℃くらいで、一瞬、皮目だけを焼くので脂が落ちず、中身はマイナス10℃以下を保ったままたたきが完成します。だから釣った直後から細胞が劣化することなく、鰹本来の風味を損なわずにお届けできます」
鰹のたたきだけではなく、一緒に合わせるポン酢も料亭のオリジナルレシピです。ユズだけでなく、直七の果汁をブレンドすることで味にまろみを出しているそうです。
ご自宅で召し上がる時は、鰹の消費量日本一の高知と同じように、薄切りの玉ねぎやニンニクなどの薬味をてんこ盛りにするのがおすすめ。鰹に含まれるビタミンB1が増幅されて、疲労回復にもなるといわれています。
昔から鰹のおいしい食べ方を知っている高知で、100年近く営業してきた料理店が自信を持ってお届けする「鰹のたたき」。ギフトでもらって食べたというお客さまから「鰹は苦手だったけど、これはおいしかったから自分で注文した」との声もいただくとか。
いままで「鰹は生臭くて苦手」と思っている方にこそ、一度、お試しいただきたい本場の味です。
老舗 大熊の藁焼き鰹タタキ 2節セット
商品紹介
明治創業の大熊。創業当時より培われた目で厳選された脂ののった戻り鰹を、藁焼きたたきにしました。オリジナルのたれがさらに風味を引き立てます。
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