土佐あかうしとワインのお店 ひろめ市場プティヴェールのお話 2024年
目次
土佐あかうし
あかうしといえば熊本県が有名ですが、高知も負けていません、高知のブランド牛「土佐あかうし」があります。あかうしという名前の通り体毛が褐色系です。元々農耕用の元気な牛を食用に改良したのが始まりです。
年間出荷数も400頭台と全国の和牛の0.1%にすぎません。高知県は山に囲まれ平野が少ないので酪農に適した場所が限られているのと、黒毛和牛よりも肥育に時間がかかるため、中々増えていきません。限られた生産量なので高知の人でも気軽に食べれないので幻といわれています。
土佐あかうし?土佐赤牛?
なかなか気軽に食べれない土佐あかうしですが、高知県内では土佐赤牛と書かれているお肉屋さんやお店もあります。ちょっとわかりずらいのですが、「土佐あかうし」は褐毛牛、「土佐赤牛」は普通の黒毛和牛です。元々高知で販売している黒毛和牛をたまたま「土佐赤牛」として販売していたようで、その名称が今も使われているとか、一方「土佐あかうし」は正真正銘のあかうしです。
高知県内でもこのことを知ってるのはごく一部の人かと思います。あかうしだと思って食べていたのが黒毛和牛だった、みたいなことが結構ありますのでお気をつけてください。黒毛和牛の脂の入り方と土佐あかうしの入り方は違うのです。あかうしはA4とかA5になるような育て方をしてないのでとろけるような脂を食べるのではなく、決して固いわけではないですが、しっかりとした肉肉しさを味わうので全くの別物となります。
土佐あかうしとの出会い
そんな「土佐あかうし」ですが、私が土佐あかうしと関わるようになったのが2011年です。その当時私はワイン輸入販売のお仕事をしておりました。ソムリエ協会の資格も持っているので、ワインのイベントを当時の取引先のレストランとコラボレーションで開催することも多く、毎週末はどこかのレストランでワインの提供やお話をさせて頂いておりました。そのレストランの中の一つに本山町にあるレストランんがあり、土佐あかうしを実際に食べることとなりました。本山町の山の中で育った土佐あかうしを食べてそのおいしさに魅せられてしまいました。
その後ひろめ市場のワインのアンテナショップ「プティヴェール」を手伝うことになるのですが、当時のお店はメニューも冷凍食品ばかりでお客さんの評判も良くなく、スタッフの人柄のおかげで何とかしのいでいる状況でした。私は飲食経験がそれなりにあったので、色々考えました。その当時のひろめ市場は「鰹のたたき」一色。カツオとビールさえ売ればいいんだよ的な考えのお店が多く、面白みにかけているなと思っておりました。ひろめ市場のいいところは、観光客が気軽に高知の名産を食べれるところにあると考えていましたので、ワインにも相性が良いし、メインはあの「土佐あかうし」でいこうときめて100gステーキとハンバーガーから提供し始めました。
大当たり!
やっぱりみんなお肉が好きなのねということで、気軽に食べて頂き、土佐あかうしの美味しさが徐々に伝わっていきました。2012年から土佐あかうしの提供をはじめて、最初は2品だけだったのが色々増えて、今は本当に土佐あかうしの専門店といわれるぐらいのお店になりました。2018年から今現在お店の業務をしていただいてます大倉ご夫妻にご協力いただくようになり、さらにプロフェッショナルなお店に変貌いたしました。大倉さんは、お肉の提供へのこだわりと知識がたくさんあって、コアなファンがたくさんいます。生ビールの注ぎ方も、キリンビールで講師をしていたぐらい上手で、日本一美味しいビールを提供しているとも言われている方です。
一押し
そのビールも飲んでいただきたいのはもちろんですが、やっぱり土佐あかうしは塊で食べてください。味付けは塩のみ。この塩も四万十町の山奥で作っている「山塩小僧」。色々試しましたが、土佐あかうしとの相性がずば抜けていました。付け合わせは大倉さん厳選のご当地野菜のグリル。この塊肉は一度食べたらやみつきになります。主にもも、うで、ひれの部位を提供しています。特にうでは脂の乗りと肉肉しさがたっぷりあって大満足です。土佐あかうしをこんなにたっぷり食べれるのはここだけです。
残念ながら高知に行けない、時間がない方、もう一度食べたい方は、お取り寄せで楽しんで下さい。
土佐あかうし 塊肉ステーキ 500g
商品紹介
赤身のおいしさ際立つ土佐が誇る幻の和牛。筋肉質の赤身にはきめ細やかなサシが程よく入り、脂の融点が低いため、口どけがよく、噛みしめるたびにうまみがじゅわっと広がります。「土佐あかうし」の魅力をダイレクトに味わえるサイズとなっております。サーロインのみ税込み18,000円となっております。
土佐あかうし ロース500g(すき焼き用)
商品紹介
濃い味にも負けないしっかりとした旨みはすき焼きに最適です。肉汁たっぷり、ジューシーなステーキは、噛み締めるたびにうまみがじゅわっと広がります。
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